2014/12/02
建長寺、閉門ギリギリの時間のお詣り。
冬の入口ともなると、この時間には仏殿の闇が濃くなって、
ご本尊・地蔵菩薩さまのお姿が薄暗がりの中に浮かびあがっていらっしゃいます。
毎週、金曜土曜の夕方5時から行われている建長寺坐禅会は
こちらの方丈の建物の中、龍王殿で。
参加費や予約は必要ありません。
入山料の300円を入口で支払うだけ。
こちらが坐禅会場です。
(建長寺さんのホームページから写真借用)
参加者は、各自、坐禅用の大きい座布団を畳んで敷いて座ります。
だいたい常連の先輩がいらっしゃるので、わからない時は教えてもらえます。
衣服は座りやすい、ゆったりしたものを着て行くと良いでしょう。
あまりモコモコした恰好や、逆に露出度の高いもの、タイトやミニのスカートなどはNGです。
お堂の前に坐禅のパンフがあるので、目を通しておきましょう。
時間になると、お坊さんが座り方を教えてくださいます。
足の組み方は、両足をももに乗せる「結跏趺坐」が理想ですが、できなくても大丈夫。
鐘の音とともに坐禅タイムがスタート。
お坊さんが警策をかついで場内をまわります。
警策を受けたい時は、お坊さんの手前で両手をあわせるのが合図。
耐えられないような痛さではありませんので、ぜひ受けてみてください。
(坐禅会中は撮影不可につき、昼間撮影した龍王殿の写真です)
時間にすると1時間弱。
だんだん足がしびれてきますし、なかなか無心の境地に達することなどできません。
しかし、静かな空間でじっとして、呼吸だけに意識をむけていると
心が整理できたり、体がすっきりしたり、不思議な効果が感じられます。
この夕方の坐禅会は、しばしば吉田管長自らご指導くださいます。 終了後に、管長から禅語のお話がありました。 管長は、臨済宗建長寺派のトップ。御年74歳。 京都の建仁寺の専門道場で17年間修行をされたそうです。 「(坐禅を)1回やってみて、最初はダメだと思っても続けてみなさい」と管長さま。 最後に、【四弘誓願文】を大声で3回唱えて終了です。 スッキリ!
「禅」は、今や世界的なブームになっているようですが、 管長ご自身がご指導くださる坐禅会に気軽に参加できるというのも 日本の禅のふるさと・鎌倉ならでは、かもしれません。 せっかく垣根を低くしてくださっている大本山建長寺さんの坐禅会、 ぜひ一度おでかけになってみてください。
詳細は、建長寺のホームページに掲載されています。
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